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zoom RSS ○山口自静・遺作記念館(1)

<<   作成日時 : 2009/09/15 14:18   >>

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◎岡山朝日高校書道部・初代主将
   (故)山口譲(自静)氏 〜遺作・紹介コーナー〜

 

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昭和26年(1951)雑誌「烏城」に寄稿した山口譲氏の文〜
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                  詩文の読み・意訳については、別途墨場必携を参照下さい。


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      「 帯 」                                      「清楽」
   朝日高校3年生





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「古木寒鴉山徑(遥)     「險夷原不滞胸中 何異浮雲過大空        「池魚自樂誰知我 
  小橋流水人家」       夜静海濤三萬里 月明飛錫下天風」         林鳥相忘不避人」
 朝日高校2年生           朝日高校3年生                  朝日高校生
               S27奎星会全国展・大阪府教育委員会賞








★山口譲(号:自静)氏を偲んで
                                      吉鷹松香
 山口譲さんは河田一臼先生が昭和25年朝日高校教諭として赴任されて、翌26年4月朝日高校書道部誕生。その時先生のお力により、書道部の初代主将になった方です。
 彼は部員を導き良き先輩として後輩に尊敬されていました。また、先生の奥様が40度の熱が下がらず困り果てていた時、家から秘薬(縞ミミズを煎じたもの)を持ってきて呑ませるよう勧め、不思議に奥様の熱が引いて先生を感激させたこともあります。当時、書道部には部室がなく教室での机上の書に満足しない先生は朝日高校より歩いてすぐの中納言町の私宅を部屋代りに使っていました。私にとって河田先生は大丘師範から帰国されて昭和20年5月に赴任された女子商業(現岡山南高校)当時からの恩師であり、毎日のように我が家を練習場に使っていたのです。
 放課後5,6人の生徒を連れ立ち現れると部屋中に毛布を敷きつめ、まずは墨すりから始める。各自硯に向かいひたすら墨をする。ドロドロにすり上るまで無言の行である。その間に師の喝は飛ぶ。ドロドロの墨は大きなドンブリ鉢に集められる。いきなり一人ずつ、全紙に向かわされる。形式にこだわり筆を運ぶ生徒の尻をいきなり殴る。「腰が入っていない。」「筆を真剣と思え。」と一喝。
 師も生徒も一体となり必死であった。母が折を見てお抹茶を点てて出す。時には先生から生卵を所望されることもたびたび。
 「今日よりは火の塊とならん……」と書の改革を求道する精気充実した師の姿は正に鬼人であり奇人であったように思う。昭和27年11月念願の日展特選。実り多き年となった。特別熱心だった山口さんは夜半まで練習を重ね、書きつぶしたまっ黒な紙の山に埋もれながら二人は頑張っていた。邑久町からの自転車通学だった彼は暗闇の中で家を往復し早朝から紙に向かって筆と格闘していた。また、汽車通学の生徒は線路を歩いてきたと笑顔で語り合いすぐに仲間に加わり皆一様に心境を高め合い作品創作に意欲を燃やしていた。金光から通勤されていた河田先生が来られる前には、作品の山が出来上がり、7枚の襖二間の壁面のお手洗いに行く廊下の壁面までベタベタと張りつけられている。みんなの笑顔は満足感で瞳は輝いていた。
 先生を囲み円座をつくり一人一人感想を言う。師の批評は非常にきびしかった。当時の私達にはとても難解な禅問答でもあった。しかし、この熱気溢れる空間に座し今この瞬間、瞬間を燃やし尽くそうとする青年達がここから大きく飛翔しようとしている。私もその瞬間を大切にした。
 今も50年前を思い出すとき、この素晴らしい青春を共に修行できたよろこび。私を仲間として大きく育んでくれた多くの同志。感謝しています。今でも一番お会いしたかった人。山口さん!
 玉龍会展の会場の作品が彼との再会の唯一の場でありました。時には郷愁をただよわせた言葉に出会ったこともありました。
 今年の作品は馬と羊を古文体で表現した茶掛けでした。山口さん独特なシャープな書き味。おだやかで清らかな世界が伝わってきました。
 東京の福原さんがいつも様子をお知らせくださり、最近は少し体調を崩し療養されていることは聞いていたのですがまさかのまさかでした。
 終わりのない完成を求め老病死を超えた不死の心境でおられた恩師河田一臼先生も2000年11月30日不帰の人となってしまいました。大津にお尋ねしたとき、病床の中で力強く私の手を握り“人生の究極は淡水の浮き身だよ”と言われたのが恩師最期の言葉となりました。
 此岸の私は煩悩の河をふらふらしながら修行の旅をまだまだ続けていると言うのに。多くのなつかしい人達が彼岸へと旅だって逝かれました。人意の為す業ではなく空しい思いでたまりません。
 9月13日の夜も東南の中天には十七夜の月が眩しく輝き6万年ぶりに地球へ大接近した火星と仲良く並んでいました。
 中秋の名月の夜三男が私達夫婦に竜笛を吹いて聴かせてくれました。天と地を結ぶ大宇宙観。太古の響きをりゅうりゅうと奏で心震える感動を与えてくれました。私はこの夜「はるかな友へ」を静かに精一杯の思いを込めて唄いました。
 彼岸に旅立った山口譲さんのみ霊のご冥福を心よりお祈り申し上げます。    合掌
      2003年9月13日







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        「般若心経」           「般若心経」             「壽(196字)」








 

  画像          画像          画像    「ふるさと」            「淡路島・・・」             「折り鶴」



「 淡路島 かよふ千鳥の 啼く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守 」









     画像     「 夢 」     画像





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   S57.11.23                                          H2.8.4









 



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      「遠」                                       「闘」
      S.56 臨泉会                                    S.60 臨泉会










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        小品「 固 」          小品「 抽象 」         小品「ぬくもり」









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 「灯」





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  「 黎 」                   「 黎 」
     H.6〜7(1994-1995)頃・横浜国際書展



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「龍」S63サンケイ国際書展               「 〜 」 S48 臨泉会









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「 龍 」                 「 龍 」           「 龍 」S.59 臨泉会
                           









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                   「 愛 」            「 愛 」









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        「 無 」 H4                    「 愛 」
                           H.5.6(1993)産経・横浜国際書展・入選









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     S.53 臨泉会                         S.50 臨泉会









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      「 雲 」                                     「 雲 」
                                    S62=第4回サンケイ国際書展・入選







画像        画像           画像      「 雲 」                  「 雲 」                 「 雲 」
 H.6(1994)=横浜国際書展・秀作賞














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 「 登 」
   H.8(1996) 横浜国際書展・優秀賞
















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 「 虚 」
                        S.49 臨泉会

          





                 山口自静・落款:印譜集@


 

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